のなかぐらし

村で。

昨年度、一昨年度と実施した学生のフィールドワーク授業の報告書ができたので、そのお礼と報告をしつつ村の人たちと村の将来を話しましょうと時間をとっていただきました。無作法な若者たちを受け入れていただき大感謝ですが、もう来るなといわれやしないかとびくびくでもありました。そして村の将来を議論していく中で、これまで引っ張ってきた人も若い人もいろんな意見がでてきて盛り上がりました。市町村合併でさまざまな意見をぶつけ合う機会がなかったそうで、良かったです。みなさんそれぞれの立場から良くすることを考えていらっしゃいます。それが合わさったら本当に大きな力になるし、それが今まで出来てきてここに至っていることがわかりました。その力をさらに次に向けるには？です。そこででてきたのが、やはり「ヘボ」。ヘボコンテストは村の主要行事ですがその将来が危ぶまれています。でもそれがやはりここの拠りどころのようです。「最近は飼わん人が増えてきた」「コンテストでは村外の人ばかり上位を占める」ということで消極的な方向になっているようです。それをなんとかせねばという意見に「ヘボ飼ってないだろ」と応酬。報告書の話はふっとんで、やはりヘボあっての村です。大切さ根深さが改めてわかりました。
　夜は、そのヘボの愛好会総会。私も不肖顧問なので出席するのですが、今回は留学生の紹介も一仕事。もっともお世話になるであろう方々が一堂に集まる場なのでうってつけです。そこで、昨年のコンテストで演奏してもらったヘボの歌を披露しようと企画しました。
・・・ほとんど当日のぶっつけ本番で、その前の練習で疲れ切ったのか、私のギターピックが演奏なかばで飛んで行ってしまい、指で弾くことになり肝心の伴奏がへろへろに。終わってみれば左手からも血がにじみ・・・まったくの体たらくです。根本的にトレーニングし直さねばと大反省でした。村入りというのは、そこでの第一歩だけに大緊張です。しかもおおぜいの前。しかし、その体をはっての恥かき？に、みなさんには快く迎え入れていただけそうで、さっそく名誉会員の称号を愛好会の証ヘボキャップ・ヘボタオルとともに授かっていました。良かったです。フィールドワークで１年間住み込み調査をすることは大切ですが、なかなかできることではありません。貴重な機会、うまくやっていただくことを心からお祈りします。

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