2012年08月20日
木を食べるのではく木で食べる
村人の主食。
サゴヤシには2種類あります。この幹の髄がでんぷんを多量に含んでいて、おが屑状に砕いて、水をかけて抽出し、それを焼いたり煮たりして食べる主食です。ここのサゴヤシは周辺地域でもおいしいと評判です。実際にこれほどおいしいサゴはこれまで食べたことがありませんでした。絶品です。ここのサゴは野生ものと栽培ものとこれまでわけていましたが、ブッシュへ入っていき、どうも栽培ものも野生ではえているようです。そして野生ものも最近は斬り倒して食べています。こちらの方がおいしいのだとか。これまではそんなにでんぷんがとれないからと、もっぱらサゴムシ採り用に斬り倒していたのですが、これは余裕がでてきたからかあるいは、人口増に対処するためか、これも課題です。サゴヤシは、髄と芯は食用、葉っぱは屋根やたいまつや道、樹皮は床板や道、葉柄は釣竿、若葉の葉柄は漁具材料や装飾に、トゲは釣り針、さらにサゴにつくゾウムシとカブトムシの幼虫は食用に、別の幼虫は釣りえさに、主食もおかずも家も、サゴから作られた社会です。
Posted by のらなか at 15:35│Comments(0)
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