雑木林にいってごらん

のらなか

2015年02月21日 00:00


追悼コンサート。
へぼボーイズも参加させていただきました。その中の1曲「ハルリンドウ」。リンドウといえば秋の花の感じでしたが、春咲きのもあるんだと知りました。歌集を作って、そこに入れる写真を探したのですが、いいのがなく、先日来雑木林を気にしてはそんなシーンを探したのですが、なかなか遭遇しません。あらためて、この詞の深さを思い知りました。
風はまだ 冷たいけれど 木々はまだ 裸だけれど
雑木林に 行ってごらん そこだけ光が 当たっている
枯れ葉の上に 緑がもえて ハルリンドウが 咲いているよ
 どんなに悲しい 時があっても いつかは過ぎてゆく
 雑木林に 春が来たよ
雪はまだ 消えないけれど 陽ざしはまだ 頼りないけど
・・・
鳥はまだ 飛ばないけれど 空はまだ 重たいけれど
・・・

雪が残っていて、薄ら寒い、この時期に雑木林に行くって?
「そこだけ光が当たっている」をどういうスケールでみるのか?
雑木林はこの時期、葉っぱがないので全体に光が当たっているか、日影か?
おそらく、本人はこんな雑木林にでかけて一瞬の煌めきをみつけたんだろうな。そこからぽーんと話が広がっていく、そのためには、いつも行っていない、そしてつながるいろんな話題をつねに持ち続けていないとできません。「雑木林」、単純なものでなく、深い思慮の末に出てきたんだなと思いました。どうみていたのか、あらためて尋ねたくなりました。
「悲しい歌こそ明るく歌え」ということ、軽快であっても軽々しく演奏しては元も子もありません。とても難しい曲でした。それだけに大切にしたいです。

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